「TED」と「TEDx」は別物です

TED

「TED」っていうカンファレンスイベント、知ってる方も多いと思います。
アメリカのカリフォルニア州モントレーで年一回開催される、超有名な講演会。
“ideas worth spreading(広める価値のあるアイデア)”っていうコンセプトで、全世界から集まった出演者たちが繰り広げるトークやパフォーマンスの、まぁクオリティが高いこと。なんといっても、その講演を見に行くためには年会費7,500ドル(約70万円)を支払って、それでも閲覧希望者が多いと見られないかもしれないって、どんだけ……。

過去の出演者には、アメリカ元大統領のビル・クリントンとか、ヴァージン・グループの創業者であるリチャード・ブランソン、気候危機のテーマで映画にもなったアル・ゴアなどなど誰でも知ってる有名人も多数講演してますが、他にも科学者やアーティスト、技術者や作家、哲学者、写真家、研究者などなど、もうありとあらゆるジャンルから「これは!」っていうプレゼンテーションやパフォーマンスが目白押しでくらくらします。
ハンス・ロスリングの統計データが生き生きと踊るプレゼンとか、あれはもうプレゼンテーションというより完成された芸術的なショーやエンターテインメントの領域。

あ、もちろん僕も見に行ったことはなくて、もっぱら無料のオンライン動画で堪能しているわけですが。

とにかく、それが「TED」です。

今回、なんでこの記事を書いているかというと、もちろん「TED」すごいよってことを伝えたかったのに加えて、もう一つ、「TEDx」の存在について。

TEDのうしろに“x”がついてる「TEDx(テデックス)」っていうのは、「TED」の精神を継承しつつ、みんなが気軽に主催できるイベントのこと。日本国内でも「TEDxほにゃらら」っていうイベントがいくつか開催されているので、行ったことがある人もいるかもしれません。

ここではっきり言っておきたいのは、「TED」と「TEDx」は全く別物ってこと。
例えて言うなら、「TED」はメジャーリーグで、「TEDx」は草野球みたいな感じ。
もちろん、「TEDx」にもすごいプレゼンはたくさんありますよ。でも運営からして違うんです。

実は、「TEDx」を主催したいと思ったら、TEDのサイトから申請するだけ。もちろん審査はありますが、問題なければ誰でもTEDxの主催者になれちゃう。
ハードルがあるとすれば、主催者の中に「本場TEDを見に行ったことがある人」が必要っていう条件ですが、それも観客が100人以下の場合は不要。もうホント、思い立ったら「TEDx」ですよ。

っていうわけで、どなたか「TEDx」主催したい方います?


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です